夜の銀狐 : 斉条史朗

ようやく天候が安定して来て、晴れの日が続いています。
我が家の小菊は今年も今が盛と咲いていますが、斜向かいの家の庭でひと際キレイな菊の花が咲き誇っています。
ご主人に品種を尋ねると「菊の園芸本」を持ってこられて、その中にいくつか近似する写真を指差して「ピッタリというわけではないが、この『江戸菊』の系統ではないか?」と説明されました。
春のサクラに対して日本の秋を象徴する花が菊ですが、鎌倉時代から継承されて皇室の紋章となっていますが、江戸時代に入ると各地の大名等の保護を受けて、それぞれの地域独自に品種改良された菊花が生まれました。それらが古典菊といわれる江戸(江戸菊)、伊勢(伊勢菊)、京都(嵯峨菊)、熊本(肥後菊)などです。江戸菊は江戸を中心に流行し、改良された花の大きさが5~8cm程度の中菊ですが、一度平らに咲いたのち花弁が立ち上がり、ねじれたり、折れ曲がったり、種類によってさまざまな変化をするのが特徴です。
菊の花言葉は一般的には「高貴」、「高尚」、「私を信じて下さい」。
黄色い菊は「高潔」、「わずかな愛」です。
画像画像
            ご近所の江戸菊 (2013/11/19)
今日アップする歌は「夜の銀狐」で、歌手は斉条史朗です。
歌手の斉条史朗についてですが、いろいろとネットで調べたり市内の図書館で資料を探したのですが、You Tubeで彼がこの「夜の銀狐」を唄う姿が視聴出来ますが、1980年に「恋女房」・「おまえの噂」のCDを、2003年に「女の童話」・「もうひとりの誰か」のCDを発表したこと以外に彼に関する情報はまったくと言っていいほどありません。この曲をリリースするまではクラブ歌手だったそうですので、その時に仮に22歳だとすると、現在は66歳ぐらいではないかと思われます。
さて、この歌は1960年代にマヒナスターズやロス・プリモスなど多くのグループが日本各地の繁華街にあるナイトクラブやバーなどを舞台にした男女の歌を唄い、「ムード歌謡」というジャンルを作った数多くの曲の一曲で、1969年に大ヒットしました。
この歌のラテンの香りをさらにエキゾチックにするフレーズ
♪~ソロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ
は zorro gris de la noche というスペイン語です。
英語で zorro→fox gris→gray de→of la→the noche→night
つまり、gray fox of the night で直訳すると「夜の灰色狐」で、題名の「夜の銀狐」となります。
狐にまつわる言い伝えや慣用句が世界に、そして日本にも多く
● 狐につままれる→きつねに化かされること
● 狐の嫁入り→晴天なのに小雨が降ること
など、思っていた状況が一変することから、「狐は化ける/化かす」ということが通念で、そして、どうも女性に化けるのという話が多いようで、水商売に生きる女性の華やかな舞台での仕事の姿と、普通の実生活での姿との間を仮面つけて行き来する状況を「夜の銀狐」と捉えるのは、大変巧妙な言い回しだと思います

♪~寂しくないかい、うわべの恋は
   こころをかくして 踊っていても
と夜の世界で働く一夜限りの虚飾の時間を鋭く問いただす最初のこのフレーズ。
そして、真ん中で
♪~泣きたくないかい 一人の部屋の
   灯りをまさぐる 夜更けの時間
と、一人夜更けに寒い部屋に帰って、灯りをつける虚しい時間を思い起こさせるフレーズ。
そして、最後に
♪~きれいな服も すてきだけれど
   にあうと思うよ エプロン姿
と口説くこのフレーズが、女心を激しく揺さぶる絶妙な決めゼリフなのです。
これぞ、プロの作詞だな~と思わせる作詞家は、島倉千代子:「人生いろいろ」、天童よしみ:「珍島物語」、増位山:「男の背中」など、数多くのヒット曲を世に出した中山大三郎。
また、レキントギターのイントロに始まるラテン・ムードあふれるこの曲は、黒沢明とロス・プリモス:「ラブユー東京」、敏いとうとハッピー&ブルー:「わたし祈ってます」、森雄二とサザンクロス:「意気地なし」などの数々のムード歌謡のヒット曲を作った中川博之。
この素晴らしい詩と曲を、斉条史朗が持ち前の甘い声で唄う曲は、今でもカラオケの定番曲で夜の世界のオトコとオンナを唄った名曲です。 箱崎晋一郎、和田弘とマヒナスターズ、八代亜紀や、最近では竹島宏がカヴァーしています。

< 夜の銀狐 > 歌手:斉条史朗
    作詞:中山大三郎 作曲:中川博之 1969年7月リリース



歌詞:http://www.uta-net.com/song/43628/

さて、この曲に続編があるのをご存知でしょうか?
それから16年たった1985年に発表されたのが、「それからの銀狐」です。
歌手は1980年代の漫才ブームの波に乗り、「太平サブロー・シロー」のコンビ名で人気を得た大平サブローです。現在は吉本興業の所属し、芸名が大平サブロー。
どういう、いきさつで彼がこの歌を歌うことになったのは定かではありませんが、この歌のカラオケでの根強い人気で「夜,の銀狐」の作詞者:中山大三郎がそれに応えて作曲も手がけて発表したのでしょう。
こちらの出だしは、
♪~淋しいものと 思わなかったの
   うわべの恋でも しあわせだったの
と返し。
真ん中では、
♪~一人の部屋の 灯りをつけて          
   つめたいベッドに もたれて泣くのよ
と唄い。
〆では、
♪~エプロンすがたが 似合うよな
   女になります 愛してくれますか
と迫る、女性からのアンサーソングになっています。
そして、
♪ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ 
のフレーズもあって、同じくレキントギターの音色をちりばめて、こちらもラテン・ムードを感じさせる曲です。

< それからの銀狐 > 歌手:大平サブロー
    作詞:中山大三郎 作曲:中山大三郎 1985年2月リリース



歌詞:http://www.uta-net.com/song/42785/

つぶやき:「どうも参議院選挙後の政治は一強多弱の政党の構造にあって、安倍首相の思うが侭に進んでいるようで不安な感じがするな~ 先週に衆議院を通った国家安全保障会議」(日本版NSC)創設関連法案が参議院で実質審議に入ったな~ 確かにここ数年のテロの多発や、中国の資源を求めての海洋進出などによって状況が変化して緊張感が高まっているから、迅速な危機対応の為に必要だということで首相、官房長官、外相、防衛相の4人で構成される「4人大臣会合」が司令塔となってことに当たるというこだそうだ~ ま~、これには異論もあるが、これで良いとするが、問題はこれに関連しての法律である、国家機密を漏らした公務員らへの罰則を強化する『特定秘密保護法案』だが、これはどうもな~ 
なによりも客観的な検証の機会がないままに、秘密の判断が行政機関の長に委ねられるので時の政権の思うままにコントロールされてしまうことと、特定秘密となるとその情報が、公開されないままになってしまう可能性が強く、後の裁判や歴史検証などが公正に行われなくなることになるということだぞ~ つまり、時の政権に都合の悪いことは秘密となって、都合のよいことしか国民の前に明らかにしないという恐ろしいことになるのだな~ なんだか、言われ聞く戦前の大本営発表というのに似てくるぞ~ 憤慨するのは、こんな重要な法案の国会審議で、法案の担当大臣が森雅子少子化担当相の兼務であることだな~ そして、その発言が迷走を続けているようだ。今週には衆議院通過を目指して、野党の修正案をめぐって凌ぎ合いが続くだろうが、最後は数の力で決まるのだからという内閣の思惑が見えるぞ~
真正面から本丸である憲法改正に取りかかることなく、『積極的平和主義』という言葉を多用して、着々と外堀を埋めようとしているな~」 
  

●「ア行~サ行」の歌手名アップ曲一覧はここをクリックして下さい
●「タ行~ワ行」の歌手名アップ曲一覧、および作曲:杉本眞人と
             作曲:筒美京平の歌はここをクリックして下さい

この記事へのコメント

2013年11月20日 14:36
ちょっと苦みばしった歌手の「夜の銀狐」の大ヒットの後に「それからの銀狐」と言う続編が発売されたとは、まったく知りませんでした。
「♪~ソロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ」のフレーズと歌詞に関する記事は大変興味深く、楽しかったです。
最初のは男性からの問いかけ、そして第2弾は女性からの哀願と言った具合の二部作とも言える2曲ですが、あまりに第1弾の出来が秀逸だったために、2作目は結構大変だったのではないでしょうか?
お決まりのフレーズも含めて、「夜の銀狐」のメロディーの小節ごと、似つつも違え、上げるところは下げといった苦心の様子がダイレクトに伝わってきましたので・・・
個人的にはムード歌謡がすこし演歌っぽくなったか?という感じですが、一作目はもちろん、二作目ものほほ~んさんのおしゃれな歌唱で好印象アップでした。

秋の香り濃い菊、特に黄色いいですね。
やっぱりなくてはならぬ一品です。
こちらでも関東菊大会が11月末まで開催されていて、近県からバスでたくさんの人々が訪れ、盛況です。
特に今年は催事内容も工夫を凝らし、なかなか見ごたえがあって、あたりでした。^^
三の君さんへ from のほほ~ん
2013年11月20日 22:32
三の君さん、こんばんは!
記事をしっかりと読んでいただいた上でのコメント、大変嬉しく思います。
たしかに歌は最終表現者としての歌手の歌唱によるところがかなり多いことは認めますが、良い詞、良い曲にも恵まれてこそ名曲は生まれると思います。そして、もうひとつはその歌が生まれた背景ですよね~
そんな観点から、長々とした記事を時間をかけて記述しているのでまどろっこいと思うでしょうが、よろしくお付き合いください。
菊は本当に清々しい感じがして、人をひきつけますね。
もう他界した隣家のご主人が本格的に菊を育てていて、その大変さを良くしていますが、愛好家はたいへん多いですね~
みどり市での関東菊大会は大変好評のようですね~
いつもお聴き頂き、コメントをありがとうございます。
2013年11月21日 08:08
はじままして
銀狐はアップしてますけど
2曲目いいですね
夢さんへ from のほほ~ん
2013年11月21日 16:06
夢さん、こんにちは!
こちらこそはじめまして~
「夜の銀狐」をアップされていると言うことですが、ゴルフが大好きな夢さんでしょうか?
続編の「それからの銀狐」もあるので、この2曲でカラオケすると皆さんきっと喜ばれるのではないかな~と・・・。
一週間に一度はアップしていますので、また是非ともアクセスしてコメントを置いてください。
コメントをありがとうございました。
2013年11月21日 18:05
今晩は、私はこの歌手全く思い出せないのですが、歌はよく知っています、ヒット曲ですものね。
でもムード歌謡は苦手でこの歌も歌った事はありませんが。
2曲目の銀狐も確かに良い曲ですね、どちらの曲ものほほーんさんの伸びやかな声で歌われると良いですね、私はこんなに声が出ません、この歌は聴くだけにしておきます。
ありがとうございました。
2013年11月21日 19:52
今晩は!のほほ~んさん^^

東北は大荒れのようですが、
関東地方は晴天続きですね^^
我が家でも今、小菊が可愛く咲いてます^^
故郷も今頃は菊人形展で賑わっていることでしょう~
今夜の夕食には「もってのほか」おひたしで頂きました^^
さて~~ムード歌謡「夜の銀狐」
夜というより爽やかな歌唱で銀狐 お聴きしましたぁ~♪
「それからの銀狐」はお初でした。
確かにラテンムード感じさせますね^^
伸びやかにそして安定した歌唱で聴き入りました。
アキのいちごさんへ from のほほ~ん
2013年11月21日 22:31
アキのいちごさん、こんばんは!
いちごさんもこの歌手についてほ全くご存知ありませんか~
これだけヒットしてカラオケでも唄われているのに、ほとんど情報が無いのです。
こういうケースは大変珍しいですよね!
続編についても、これだけのヒット曲ですから中山大三郎が作詞・作曲をして愛顧に応えたのでは無いかという想像は容易につくのですが、何故に大平サブローが歌唱するようになったのかの経緯は不明ですね。
ま~、世の中いろいろありますね。
いつもお聴き頂き、コメントをありがとうございます。
YUNさんへ from のほほ~ん
2013年11月21日 22:44
YUNさん、こんばんは!
今年はいつまでも気象が不安定ですね~
あ~、「もってのほか」は山形の名物ですからね~
当方はおひたしでなく「天ぷら」で昔に頂きましたが、おひたしの方が姿形が見えて風流でしょうね!
この歌は本当にほとんどの方が知っているムード歌謡の代表曲ですが、歌手が見えないのですよね~
不思議なこともあるな~と、↑で記したようにこの続編をまたお笑いの大平サブローがなんで唄っているのかも・・・。
2曲ともオミズさんの夜の心の襞をなでる曲でした。
いつもお聴き頂き、コメントをありがとうございます。
2013年11月23日 14:50
のほほ~んさん、こんにちは!
こちらの花市場が「花まつり」でした。
菊も色とりどり、時期的にシクラメンが主流でしたが楽しんできました。
「夜の銀狐」懐かしいですね、
イントロからムード歌謡そのものって感じします。
「それから・・」が有ったことは知りませんでした。
この度もいろいろ教えて頂きました。
のほほ~んさんの唄声はよどみなく爽やか、伸びの良いお声に聞き入っていました。
ありがとうございました。
わこさんへ from のほほ~ん
2013年11月23日 16:59

わこさん、こんにちは!
今日は全国的に好天でしたね~
当方は肥後さんから(?)風邪をもらい、咳がひどくてマイっていて終日自宅です。(笑い)
へ~、秋に「花まつり」があるのですか~ 普通は寒い冬を越して花を待ちわびる春ですよね・・・。
「それからの銀狐」は初めてでしたか~?
女性からの返歌で、この二人は結ばれたのでしょうかね?
いつもお聴き頂き、コメントをありがとうございます。
2013年11月24日 20:32
のほほ~んさん こんにちは^^

久々に覗いてみました
「夜の銀狐」は昔若いころよく聴きました
「それからの銀狐」初めて聴きました
甘い声がとっても素敵ですね(o^―^o)ニコッ
みえ^^ さんへ  from のほほ~ん
2013年11月24日 20:52
みえさん、オヒサ~!!
訪問ありがとうございました。
この曲は、みんなに愛されて
♪ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ 
と唄えるのに、歌手の顔が思い出せないという・・・・。
続編は揺れる女心を唄いますね!
ところで、みえさん!
みえさんの「扉」は、今年の日本の気候と同じで、夏はありましたが「秋がない」ですね~
木枯らしも吹き、立冬もとうに過ぎていよいよ冬ですが、何とか年内には生声をお聴きしたいですね~
お聴き頂き、コメントをありがとうございます。
ランドウエスト
2014年05月04日 00:08
斉条史朗さんは、現在異業種ですが、元気に穏やかに頑張っておられます。68歳になられたとの事、芸能界の裏を見てきて幻滅し、御自分から辞められました。
ランドウエストさんへ from のほほ~ん
2014年05月04日 22:51
ランドウエストさん、こんばんは!
初めまして~!
斉条史朗さんの貴重な情報をありがとうございます。
昨年11月のアップ時に66歳位いではと記しましたが、そんなに外れてはいませんでした。(ホッ!)
芸能界ばかりでなく、どの世界も裏は大変だと思います。
ただ、芸能界はフットライトを浴びる光が強い分だけ、その影となる裏の分はすごいのでしょうね~
お知り合いなのでしょうか?
お元気でいられるとのことで、嬉しく思いました。
お聴き頂き、貴重なコメントをありがとうございました。
りりす
2017年02月16日 12:44
京成沿線の駅前通りに夜の銀狐というサパークラブがあったんですが、関係あるのかな?大分前に引っ越したから、今は知りませんが。
りりすさんへ from のほほ~ん
2017年05月15日 22:24
りりすさん、こんばんは!
コメントに気付かずに返信が遅れまして、失礼しました。
そうですか~ 確かに「夜の銀狐」という名なのバーやクラブがあっても良いですね!
お聴き頂き、コメントをありがとうございます。